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吉田 大輔(ヨシダ ダイスケ)

まず大事なことは、とにかく具体的に書く、ということにあるのではないでしょうか。織田作之助の文章を読んでいると、そう思います。織田作之助の文章は、固有名詞を書くことへの強いこだわり、ものの値段を書くことへの強いこだわり、登場人物の給料がいくらなのかを書くことへの強いこだわり(!)、などに満ちています。そしてこれは織田作之助の作品世界においては、とても大事なことです。具体的なものやことから、なにかを描いてみてください。

■専門分野
比較文学、日本近代文学、幸田露伴研究

■出身校等
大阪大学大学院・文学研究科・文化表現論専攻・比較文学専門分野・博士後期課程・単位取得満期退学

■主な業績等
論文:①「文学教育に創作文執筆を取り入れる試み、どのように「オチ」は小説を劇的にするのか? : ギ・ド・モーパッサン「首飾り」(‘La Parure’, 1884)をめぐる学生との議論を通じて」『大阪府立大学工業高等専門学校研究紀要』 51号、pp.37-50、2017
②「幸田露伴の少年文学「鐵の物語」の英語典拠」『京都造形芸術大学研究紀要= Genesis』21号、pp.58-67、 2017
③「幸田露伴が描く陶器と記憶 ―「太郎坊」における盃をめぐって―」『待兼山論叢 文学篇』50号、pp.99-143、2016、大阪大学文学会
④「彫像師の悲恋物語と仏師の悲恋物語 ─内田魯庵訳コンウェイ「彫像師」と露伴「風流仏」─」『比較文学』54巻、pp.80-93、2011、日本比較文学会

■「オススメの1冊」とオススメポイント
チェーホフ、神西清訳『カシタンカ・ねむい他七編』(岩波文庫、2008)
人を殺すのは、いけないことです。しかし、そうした一般論に反して、「殺したくなる事情がある人だっているのではないか」(山田詠美)と考えることは、文学の問題です。「ねむい」というひとつの短編は、すばらしい技術的洗練によって、とても短い文字数で、鮮やかに、この問題を描いています。

担当科目:ことばと表現

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ことばと表現

名前 担当科目 専門分野 詳細
中路 紀子
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ことばと表現 教育哲学、臨床発達心理学 詳細
吉田 大輔
(ヨシダ ダイスケ)
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