学習を始めるにあたって
■履修計画を立てる
本学で学芸員資格取得を目指すためには、所属学科やコースの卒業に必要な単位と並行して、博物館法施行規則に定める科目19単位の修得に加え、関連科目10単位の修得が必要です。学習を始めるにあたって、履修計画を立てることはとても重要です。
なお、所属学科やコースで博物館学芸員課程受講登録前に修得した関連科目の単位は、受講登録後そのまま関連科目の単位となります。手続きは不要です。
本課程では、卒業後に資格取得に必要な科目のみ履修することはできません。airU学習ガイドおよびシラバスを熟読したうえで、在籍期間内に本課程の履修が完了できるように、まずは履修計画を立てましょう。
【卒業研究・卒業制作に着手されている方の履修】
卒業判定にかかる方は卒業関連科目以外の科目を冬期(1月~3月)に履修することはできません(※1)。これは本課程(博物館法施行規則に定める科目、関連科目)においても同様ですので計画的に履修してください。ただし、「博物館実習3(事後指導)」のみ冬期開講科目のため、履修の前提条件を満たしている場合は、卒業判定にかかる方の履修を認めています。
※1:芸術教養学科の方を除く
■履修の前提条件
本課程で履修すべきスクーリング科目のうち「博物館実習2(館園実習)」「博物館実習3(事後指導)」には、履修の前提条件が定められています。この条件をすべて満たさないと、受講を申し込むことはできませんので注意してください。
スクーリング科目は、事前にairUより申し込みが必要です。申込方法や申込スケジュールは、3.学習方法>スクーリング科目(S)を確認してください。
科目名 | 履修の前提条件 |
---|---|
博物館実習1(事前指導) | 履修の前提条件はありません。 |
博物館実習2(館園実習) | ・次のTR科目(8科目)とS科目(1科目)を合格済みであること。 「博物館概論(学芸員課程)」「博物館経営論(学芸員課程)」 「博物館資料論(学芸員課程)」 「博物館情報・メディア論」「博物館生涯学習概論」 「博物館教育論」「博物館資料保存論」「博物館展示論」 「博物館実習1(事前指導)」 |
博物館実習3(事後指導) | ・「博物館実習2(館園実習)」を合格済みであること |
■「博物館実習2(館園実習)」の受講
芸術教養学科および文芸コース(2024年度以降入学の方のみ)、アートライティングコースの方は、京都瓜生山キャンパス内にある芸術館か、長野県茅野市の本学附属施設である康耀堂美術館かのどちらかでの受講となります。
他のコースの方は、芸術館、康耀堂美術館、学外の博物館や美術館のいずれか1か所での受講となります。
【芸術館・康耀堂美術館での受講】
「博物館実習2(館園実習)」受講希望年度の前年度冬期末(3月末)までに履修の前提条件を満たしていれば、受講希望年度の夏期開講スクーリングの先行募集で申し込むことができます。ただし、各日程には定員があり、定員を超える申し込みがあった日程は抽選になります。抽選に外れた場合に備えて、できるだけ他の日程でも受講できるように予定しておいてください。
受講希望年度の前年度冬期末までに履修の前提条件を満たせず受講希望年度の春期に履修中の科目のある方は、先行募集で申し込むことはできません。春期のスクーリング受講結果や単位修得試験結果が「合格」となり、春期中に履修の前提条件をすべて満たせば追加募集で申し込むことができます(先着順)。
ただし、追加募集があるとは限りません。なるべく前年度末までに履修の前提条件を満たし、先行募集で申し込めるようにしましょう。
先行募集と追加募集については、3.学習方法>スクーリング科目(S)>先行募集と追加募集を確認してください。
【学外館での受講】(※2)
学外の博物館や美術館での実習を希望する場合は、受講の前年度に大学へ学外館受講希望届を届け出ていること、および受講の前年度末までに「博物館実習2(館園実習)」履修の前提条件を満たしていることが必要です。
実習する館は自分で探します。様々な館が博物館実習を受け入れているので、館の選定に迷った時はコンシェルジュに相談してください。館への申込や依頼など別途手続きがありますので、10.資格>博物館学芸員課程>「博物館実習2(館園実習)」学外館での受講をよく読んで、手続き方法やスケジュールを確認しましょう。
※2:の項目については、芸術教養学科および文芸コース(2024年度以降入学の方のみ)、アートライティングコースの方は該当しません。
このカテゴリのよくある質問
- 「博物館実習」について、都合が悪くなったので他の日程に変更できますか?
受講許可後の変更は、一度キャンセル手続きを行い、追加募集のスクーリング申込期間内にて、再度スクーリングをお申し込みください。
- 学芸員課程の科目が2科目残っているのですが卒業研究合格後に履修できますか?
できません。卒業要件を満たしてしまいますと卒業となってしまいます。ですので、在籍期間中に博物館学芸員資格取得要件も満たせるように履修計画を立てましょう。
- 学芸員資格を取得すれば、学芸員として博物館や美術館で働くことができますか?
実際に博物館や美術館で働くためには、資格取得後、各博物館・美術館の採用試験を受けなければいけません。求人が非常に少ないため、資格を取得すれば、すぐに学芸員として勤務できるとは限りません。しかし地域の美術館などでボランティアスタッフとして活躍するなど、その資格を活かして幅広く活動している方もいらっしゃいます。インターネットでも学芸員募集情報を得ることが出来ますので、検索してみてください。
- 「博物館実習2(館園実習)」を学外館で実習することは可能ですか?
「博物館実習2(館園実習)」は予めお知らせしている開講日程・開講地のみ受講が可能です。
そのため、学外館で実習を依頼することはできません。- 他大学で博物館学芸員科目を取得しているのですが単位認定できますでしょうか?
できません。
本学博物館学芸員課程は相互に関連する科目群からカリキュラムが構成されているため、本学設置の全科目を履修することが必要です。そのため、他大学で修得された単位、高等専門学校や専修学校専門課程(専門学校)で修得された単位を本課程で修得された科目として修得単位認定することはできません。
一方、前年度以前に本学(通信教育部・通学部・科目等履修生)で修得した科目のうち、博物館法施行規則に定める科目については、既修得単位として認定審査を行います(既修得単位認定を希望する場合は、別途所定の手続きを行っていただく必要があります)。